【使い捨ての時代はもう終わり】
S6大人になっても使いたい【家庭科のお裁縫10点セット】
https://shopananas.theshop.jp/items/51084555
は初心者のためのオススメを集めたものです。なぜ、これを企画したのか?きっかけからお話ししましょう。
<作りたいという想いからはじまる>
作りたいものを心に秘めながらも、躊躇を繰り返し、それでもやりたくて。やりたい気持ちが高まり、ついに一歩を踏み出し、教室に通い始める生徒さん。
多くのみなさんが、「小学生の頃に授業のために買った裁縫セット」を持って来られます。
「ほとんど使ってないし、まだ使えそうだから」との理由です。「使わずにほっておくのはもったいない!」という気持ち、本当にその通りだと思います。
<作りたい気持ちがしぼんでゆく>
では、「子供向け裁縫セット」を使った生徒さん達の反応は?
「裁ちばさみ」
-切れ味が悪くて思い通りに切れない!ストレスがたまる!
「糸切はさみ」
-「糸切り」って名前なのに糸がなかなか切れない(-_-;)100円ショップのはさみの方がまし!
「待ち針」
-太くて長すぎるから、手に刺さって扱いにくい。
「針山」
-小さすぎて、待ち針が入りきらない。
洋裁をしたくてせっかく来ていただいているのに、パートナーである道具に足を引っ張られ、自分が楽しみにしていたところに、たどり着く前に疲れ切ってしまいます。結局、道具選びの大切さが身に沁みて、使いやすいものを探すこととなるのです。
<学校推薦の裁縫セットについて>
小学校などで勧められた裁縫セットは裁縫を始めるにあたり不自由なく取り組めるように考えて選ばれたものだと思います。また、金銭的な負担をあまりかけないようにするための配慮もあったことと思いますので、一概に否定することはできません。
ただ、先にお話ししたように結局、中途半端なものは使い続けることができず捨てることとなり、かえってもったいないことになるというのが私の考えです。
<「子ども向け裁縫セット」は今のままでよいのか?という疑問>
子どもが扱うものだからそんなに本格的でなくてもよいのではないか。刃物で切れすぎるとケガをしやすいんじゃないか。
切れ味の悪い刃物を使うと余分な力が入り、ケガにつながりやすい!というのが私の経験です。
子どもはとても素直です。
刃物の怖さをしっかりと教えれば、ほとんどの子どもは危ないことをしません。切れ味の悪いはさみほど、失敗しやすくかえってケガのリスクは高まります。
ある時、思いました。
「良い道具」と「正しい使い方」に恵まれてないから裁縫を苦手にする子がいるのではないかと。「裁縫セット」が変わるだけで、子どもの未来も少し変わるのではないかと。学校でできないなら、私がやろう。こうして、プロの手仕事を支える仲間たちから、子どものためのセレクトがはじまりました。
<とうとうやってきたその日>
うちにはやんちゃな娘がいます。同年代の子よりも体つきが小さく身長も120㎝ほど。
年齢より2~3歳、年下に見られますが、来年はついに家庭科が始まります。この小柄な娘でも使うことのできるパートナーをセレクトしました。
<気がつけば長いおつきあい>
子ども向けの裁縫セットに8,500円(2023年6月現在)というお値段は確かに安くないと思います。ただし、「使い捨て」にするならばというお話です。
<かわいらしくも、確かな使い心地>
糸などの消耗品もありますが、使い方を間違えず、手入れをしっかりとすれば、何年も使える品々です。仮に5年しか使えなくとも(私はもっと長く使っていますが)、年間1,600円ほどのお値段です。
これを高いと思うか、安いと思うかはそれぞれの考え方しだいですが、道具にストレスを感じず、初めに感じた作りたいという想いを大切に洋裁の世界を楽しんでほしいと思います。
¥100,000,000